こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
今回はメンテナンスの現場よりということで、ウクレレの修理をご紹介します!
日常的なメンテナンスは楽器の不具合の確認、弦の張り替え、調弦やペグの調整、ケースの清掃、拭き上げなどを行っているのですが、破損した楽器の修理が発生することもあります。
職人さんの技術でないと困難なものは修理依頼をしますが、社内で対応できそうなものはなるべく社内で修理をしております。
ということで、修理・メンテナンス担当の小串さんにウクレレの修理について話を聞いてきました。

今回修理した箇所はブリッジ部分です。ブリッジというのは、弦を固定するパーツのことですね。
このブリッジはギターにもあります。

ちょうど堤さんがウクレレのメンテナンスをしていましたので、「ブリッジを指差したカットを撮らせて」とお願いしました。(笑)
画像のように、ブリッジ部分で弦を固定しているのが分かります。AIアシスタントさんに質問してみたところ、「ブリッジは弦の振動を効果的にウクレレのボディ(表面板)に伝えることで、音が響くようにする太鼓のバチのような役割を担っています。」とのことです…!
このブリッジなのですが、弦の張力に負けて本体から剥がれてしまうことがあります。上記の理由から、剝がれてしまうと当然弦の振動を本体に伝えることができなくなり、演奏には使えなくなってしまうということになりますね。
また、剥がれを放置してしまうとこんなことに…

こんなふうに本体から完全に脱落してしまいますと、修理できなくなってしまいます。この剥がれ方、何とも痛々しいですよね…。木が泣いております…。
そこで我々は、メンテナンス時にブリッジの浮きを発見したらすぐ修理に回すようにしております。微細な浮きも見逃さないよう、目を皿のようにして確認しております!

ブリッジの浮きを修理するときは、本体にがっちり取り付けるためにぴったりとウレタンをかませて接着剤で固定します。ブリッジには凹凸がありますので、その凹凸も見逃しません。隙間なくウレタンを装着して、とにかくがっちり本体にくっ付けます。
1~2日間そのままにして接着剤がきちんと乾燥しきったらOK。再度メンテナンスをして不具合がないかを確認します。

これは修理品のウクレレではないのですが、メンテナンス時には調弦まで行い、異音がないか確認しております。このときにペグもきちんとスムーズに回るかどうか、細かくチェックしています。
問題なく安心して演奏していただける状態に回復しましたら、またお客様の元へお届けします。
いかがでしたでしょうか?
今回はウクレレの修理をご紹介しましたが、ほかにもいろいろな楽器を修理しております。
次回は筝の修理をご紹介できたらいいなと思っておりますので、ご興味があるかたはまたブログをチェックしていただけますと幸いです☆
また、弊社ではレンタルだけでなく楽器の修理も承っております。最近は筝の弦の張り替えや、和太鼓の皮の張り替えなどのご依頼をいただいておりますね。
もしお手元に修理するかどうしようか悩んでいる楽器がありましたら、一度弊社までご相談くださいませ♪ お問い合わせを心よりお待ちしております。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!
