こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
今回は弊社サービス『かがくあそび』のメンテナンスの様子をご紹介したいと思います。
『かがくあそび』は、小学校に上がる前の未就学児のお子さんたちを対象にした科学実験サービスです。保育園や幼稚園、認定こども園等の皆さんにご提案をさせていただいております。
『かがくあそび』の推しポイントは、何と言ってもあの米村でんじろう先生が監修している!…ということですね。皆さんもでんじろう先生のユニークな実験をテレビで観たことがあるかと思います。
当サービスでは、かの有名な「空気砲」はもちろん、とってもふしぎな「ダイラタンシー現象」をどろんこ遊び感覚で楽しめる「どろりん」、まぜまぜこねこねして作る「べったりん」、特大シャボン玉作りに挑戦できる「シャボン玉」など、様々な実験を楽しむことができます。
今回は「磁石」の実験器材をメンテナンスしました。
磁石の実験もおもしろいですよ! 磁石にはくっ付くものとくっ付かないものがありますが、小さな子どもたちからすれば「これはくっ付くのに、これは付かない」って、その物質の違いがなかなか分からないものですよね。(大人でも急に問われたら説明が難しいかもしれません。笑)
磁石にくっ付くもののことを「磁性体」といいます。有名な磁性体ですと、鉄、コバルト、ニッケルなどがあります。ピアスをされている人ならニッケルは馴染みがあるかもしれませんね。「金属アレルギーがあるから、ニッケルフリーのピアスを選ぶようにしているよ」という人もいらっしゃるのではないでしょうか?
これらの中に、目には見えないほど小さな「分子磁石」がたくさん存在しており、磁石を近づけると磁力が発生してくっ付くわけですね。逆にくっ付かないもののことを「反磁性体」といいます。
磁石の実験では、磁性体と反磁性体のアイテムをそれぞれ用意して、お子さんたちにどれがくっ付くのか検証してもらいます♪
これは磁石にクリップを付けているところ。この画像には、実はあるふしぎな現象が潜んでいるのです…! すぐに分かった方は理系ですね☆ さすがです!
通常、クリップ同士がこのようにくっ付くことはありませんよね。ですが、磁石を近づけたことによって「磁気誘導」が発生し、クリップも磁石の性質を持つようになっているため、磁石に直接触れていないクリップ同士でもこのようにくっ付くようになるのです。
物体を磁場の中に置くことで磁化する現象のことを「磁気誘導」というのだそうです。
こちらは磁力線チップ。磁石を近づけるとこのチップがびっしりくっ付きます!
メンテナンスのときは、この中にクリップや髪の毛やごみなどが混入していないか、ざるに移し替えながら確認しています。
こちらの墨汁みたいなものは磁性流体というのですが、簡単にいうと磁力に作用する液体です。これに磁石を近づけると…
磁性流体が磁石に寄って行ってますね。さらにこうすると…
なんとびっくり!! 磁性流体がトゲトゲになりました~☆(楽しんじゃっているように見えますが、これはきちんとしたメンテナンスです。笑)
このように細かく検品し、メンテナンスが完了したセットを園にお届けしております。
「磁石」では、磁力の検証や磁性流体の実験を行ったあとに、お魚釣り遊びを楽しみます。残念ながら本物のお魚ではないのですが(笑)、磁石で釣り上げることができるお魚マスコットをビニールプールに並べて釣りに挑戦します!
お魚マスコットの数もなかなか多いので、釣りごたえがありますよ♪ メンテナンスしている私でも分からない(いい大人ですが…)魚があるのですが、もしかしたらお子さんたちのほうが魚に詳しいかもしれません。
中には大物がおりますので、みんなで協力しないと引き揚げられないことも! ぜひ仲良くお魚釣りを楽しんでほしいなと思います。
※釣り竿は密集した場所で振り回すと大変危険です。取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
「磁石」は日常生活にある当たり前の現象を、楽しく遊びながら実験・検証をし、学ぶことができる実験セットとなっております。小さなお子さんたちですと、「磁石ってどうしてくっ付くんだろう?」ということを細かく学ぶ機会ってなかなかないと思うんですね。この機会にぜひ、日常の中にあるふしぎを楽しんでいただけたら幸いです!
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!