経年劣化によるペグの修理を行いました。クラシックギターは長年使用するとペグのギアが摩耗し、硬くなったり空回りしたりすることがあります。その際はペグユニットごと交換します。
ただし、交換する場合取付け位置の調整が必要です。特に古い楽器はユニット取付け用のネジ穴位置が、仕様の違いにより微妙に変わっていたりします。
そんなときは古いネジ穴をふさぎ、正しい位置で開け直します。このとき穴をふさぐのに役に立つのが、使用済ドリップコーヒーやティーバッグ紅茶の粉末です。
この粉を穴に詰めて瞬間接着剤をつけると中までカチカチに固まります。さらにここでは隙間を埋めるために爪楊枝を使用しています。
一日後、爪楊枝をカットして面を整えたあと、ネジ穴を開け直します。その後ペグユニットを取付けて完了です。これでまた快適に演奏していただけるようになりました。