株式会社アズコミュニケーションズ

2024.08.21

こういうものも作ってます!

こんにちは!ブログ担当の渡邊です。
いや~、毎日本当に暑いですね。昔は「日傘なんて持ち歩くの面倒だし~」なんて思ってましたが、もう日傘なしではやっていけないです(笑)
運転中はサングラスや日焼け防止マスクをするようになりましたし、今年はついにネッククーラーデビューをしました!確かに首回りが冷えると涼しくなった感じがしますね。来年はどんな便利な冷感グッズが登場するでしょうか。
我々メンテナンスメンバーも、暑さと戦いながら日々メンテナンスを頑張っています。
作業に集中するとついつい水分補給や塩分チャージを疎かにしがちなので、「水飲んでる?」と声を掛け合いながら作業をしています。

そんなメンテナンスですが、「できることはなるべく自分たちで」を心掛けておりまして、壊れたケースの修繕や楽器・備品の修理なども可能な限り行っています(複雑なものはもちろん職人さんにお願いしています)。そうそう、マジックテープタイプの箏爪も作ってるんですよ(私が)。
そこで今回は、「スワブ」についてご紹介したいと思います♪

スワブは管楽器(特に木管楽器)のメンテナンスで使用する布のことなのですが、弊社では「ヴェノーヴァ」のレンタルを行っておりまして、主にそのお手入れに使用しています。

ヴェノーヴァは日本が誇る世界最大級の総合楽器・音響メーカーのYAMAHAが開発した、クラリネットやサクソフォーンのように一枚のリードで音色を奏でられる木管楽器。軽くコンパクトで、水で丸洗いできるところも扱いやすいポイントです。

そう、水洗いできるんですよ…!

そこで必要になるのが、こちらのスワブ。スワブを通すことで、洗浄の際に内部に溜まった水を除去するというわけです。内部に溜まった水分を放っておくと、故障や劣化、カビなどの原因になってしまいますので、スワブ通しはとても大事な作業です。

こちらがスワブの材料。
ふわふわの毛糸、タコ糸、ボールチェーンの三つです。

この毛糸にタコ糸を結んで、ボールチェーンをつけるだけなのですが、これがなかなか大変でして…。タコ糸の端を玉結びしてボールチェーンから抜けないようにするのですが、メンテナンスのメンバーはですね、こう…ちまちま~っとした細かい作業が苦手な人が多いんです(涙)
玉結びが抜けないか、強度確認のためぐいぐい引っ張り過ぎてボールチェーンを引きちぎったツワモノまでおります(笑)

出来上がりはこんな感じ。

では、早速ヴェノーヴァに通してみます!

この通す作業、コツをつかむまでは結構苦戦します。ヴェノーヴァはリコーダーのように真っ直ぐではないので、曲がりくねった管の中にスワブを通していくのが難しいです。
頼みのボールチェーンが中で丸まったり、水分で引っ付いたりして素直に出てきてくれないこともあるので、慣れないうちは「あーーー!もう!!」となりながらスワブを通していました(笑)何度もやっていくうちにスムーズに通るようになるんですけどね…。
メンテナンスの井出さんは、「え…。もしかしてスワブのプロ?」と思うくらいとても早く通せます(笑)
こうやって、管という管に通して水分を吸い取っていきます。

あとは除菌スプレーで楽器全体を綺麗に拭き上げたら完了。しっかり拭き上げたケースに入れて、いつでもお客様のお手元にお送りできるように準備しておきます。

ヴェノーヴァは柔らかくてふくらみのあるかっこいい音色が魅力かと思います。ジャズの奏者のかたが演奏しているのをYouTubeで観たことがあるのですが、とても素敵でした。学校での音楽授業で「吹くもの」と言ったらリコーダーが頭に浮かぶと思うのですけど、ヴェノーヴァもおすすめです。指の使い方がリコーダーより少し複雑で、高校生の音楽授業にも良いと思いますね。ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。

最後までお読みくださり、ありがとうございました♪