こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
新年度、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
中学2年生に進級したうちの子は剣道部に入っているのですが、部員が少ないんですね…。
団体戦に出場するためにも、何としてでも新1年生に入部してもらいたい!と張り切って勧誘しているようです。部活見学に来てくれる子もちらほらいるそうで、このチャンスを逃すまいと積極的に話をしに行っているとのことでした。
甥っ子のバスケ部にもまだ新入部員が入っていないとのこと。剣道部は個人戦がありますけれど、バスケ部は5人1チームの団体種目ですからね…。剣道部にもバスケ部にも部員が入ることを願うばかりです。
さて、せっかく新年度を迎えたわけですから、新しいことに挑戦してみるのも良いですよね!
やったことのない武道やスポーツ、演奏したことがない楽器…
弊社ではその第一歩を踏み出すためのサポートとして、レンタルサービスを行っております。
今回は、日常生活ではあまりなじみのない楽器「トーンチャイム」をご紹介します♪
トーンチャイムは、1985年にSUZUKI(鈴木楽器製作所)が発売した打楽器でして、アルミ製の筒にハンマーがついたチャイムを振って演奏します。普及型のハンドベルとして開発された楽器ですが、ハンドベルと形が違うだけあって、音色も少し異なります。トーンチャイムは、夜の静寂にゆったりと広がっていくような美しい余韻のある音色が特徴です。
クリスマスの音楽イベントなどで教会の鐘のような形のベルがついたミュージックベルをよく見かけるかと思うのですが、こちらはイギリスで誕生したイングリッシュハンドベルがモチーフとなっています。
調べてみたところ、イングリッシュハンドベルの起源はキリスト教の「教会の鐘(チャーチベル)」。
チャーチベルは時報や儀式のために使われており、当時の人々の日常生活においてとても重要な役割を担っていたそうです。日本でいうところの「お寺の鐘」のようなものでしょうか。
チャーチベルはとても重く練習するのが大変だったため、練習用にハンドベルが作られたそう。その後、ハンドベルは海を越えてアメリカへと渡り、世界的なメーカーができるほど大いに普及しました。このあたりで演奏技法などもグッと発展し、数人でそれぞれ音を鳴らしてひとつの曲を演奏する形態が完成したといわれています。
さて、上記で「ミュージックベル」と書きましたが…
実は「ハンドベル」と「ミュージックベル」、似て非なる楽器なのです!
ミュージックベルの生まれは日本。教育の場で活用できるよう、軽くて安価な楽器として誕生しました。ベルは手のひらサイズで、まだまだ腕力や握力が少ないお子さんでも演奏できます。
かたやハンドベルは、約8キロもの重量があるものもあるんですね。演奏が大変…!
ベルを打つ向きも違います。ハンドベルはクラッパー(玉)を一定方向に当てるために大きく振って打ち鳴らす必要がありますが(そのためかなりの練習と技術が必要)、ミュージックベルはクラッパーにバネがついているため、どの方向に当てても音が鳴ります。振り方に高度な技術が必要ではないため、初心者でも演奏しやすいというわけです。
普及型ハンドベルとして開発されたトーンチャイムですけれども、ハンドベルとは形状が違いますからまったく別ジャンルの楽器に見えるかもしれません。
トーンチャイムを鳴らすときには、筒の下のほうを握り、胸元から前方へ振って音を出します。
ハンドベルと比べて音が長く持続しますので、深みのある音色と伸びやかな響きを楽しむことができますよ。
この日はヴァイオリンの演奏が堪能な井上さんが、トーンチャイムのメンテナンスをしていました♪
画像のようにトーンチャイム本体には「D#」や「E♭」などの音程が表記されていまして、筒が長いほど低音、短いほど高音となります。
トーンチャイムは全音域が4オクターブにもなりますが、中心となる2オクターブ(25音)がセットになっています。これだけでも導入~初級・中級程度の楽曲を演奏することができますが、この25音セットにさらに音域を広げる12音Aセット、12音Bセットをつけることで、より高度な演奏に挑戦することも可能です。弊社では25音、12音A、12音Bそれぞれご用意しております。
何度も使用していますと、ヘッドのネジが緩んだり、ゴムが劣化したり、クラッパーの動きが悪くなったりと様々な要因で打撃音に異常が出ることがあります。
メンテナンス時にはチューナーでチェックしながら一音一音鳴らしてみて、不具合がある場合はしっかりとネジを締めたり、クッションバンパーの状態を確認したりなどのメンテナンスや修理を行います。
チューナーで正しい音を確認し、全体をくまなく拭き上げて最終検品をしたらメンテナンス完了。これで安心してお使いいただけます。
トーンチャイムの魅力のひとつが、何と言ってもチームで奏でるというところ。
トーンチャイムはひとりが各音1~2つずつ担当するわけですが、みんなで協力しながらメロディーを奏で、ひとつの楽曲を完成させる難しさと楽しさがある楽器だと思います。
最初は鳴らすタイミングが合わなかったり、鳴らすところを間違えたりと上手くいかないこともあるのですが、練習を重ねるにつれどんどん上達していき、曲の完成度も上がって洗練されてくるととても素晴らしい演奏になります。チームワークが何より大切な楽器ですから、上手に演奏できたらチームみんなで達成感を味わえるのもおすすめするポイントのひとつです。
新年度になって、新しいクラスになったばかりの生徒さんたちの結束力づくりに一役買う(かもしれない)トーンチャイム、ぜひご検討いただけましたら幸いです。
お問い合わせを心よりお待ちしております!
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました♪