株式会社アズコミュニケーションズ

2025.10.29

疲労困憊なチェロの調弦

こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
秋の気配深まる近頃、皆さま体調など崩されておりませんでしょうか。
来月の11月、我が家の子どもたちは待ちに待った修学旅行に行きます♪ 上の子は京都と奈良、下の子は福岡と長崎、熊本です。九州人はそんな感じなのですが、東北や関東、関西圏の方々って修学旅行はどちらに行きますか?
私が高校生のときの修学旅行先は北海道でした。その前までは長野でスキーをして、東京(というか千葉)のディズニーランドで遊んで帰るのが定番コースだったようなのですが、なぜか私たちの代から変わりました。友達とディズニーランドに行きたかった気持ちもあるのですが、北海道は北海道で最高でした! またいつか旅行したいくらいです!
ニセコでたくさんスキーをしたあと、自由活動で小樽で放出。各班、自力で札幌まで行くという何ともスリリングな感じでしたね~。この自由活動がとても思い出深いです。海鮮丼を食べに行ったとき、お店の人が「大分から来たの!?」と驚いて美味しい味噌汁をサービスしてくれたり、みんなで市場を見て回ってたら何人かはぐれたり、札幌の時計台近くで食べた味噌ラーメンがものすごく美味しかったり…(全部食に関する思い出なのはご愛嬌☆) 北海道の方は会う人会う人皆さん親切だった印象です。大分とそんなに離れていない沖縄には、実は行ったことがないわたくし…。修学旅行先は沖縄だよ、という学校さんも多いのではないでしょうか?

というのも、「修学旅行先が沖縄だから、事前に沖縄の郷土文化に触れるために三線をレンタルしたい」とご希望される学校さんが多いのです。三線を軽く弾けるようになってから沖縄に行くのも良いですよね。現地で演奏をきく機会があれば、観方・聴き方も変わりそうです。なので、ぜひ!三線のレンタルもご検討いただけますと幸いです…!

さて、三線のPRをさせていただいたところで、今回はチェロのメンテナンスの様子をご紹介します。
チェロはヴァイオリン属に属する楽器で、イタリア語の「ヴィオロンチェロ」を省略してこのように呼ばれています。そのため、略号は「Vc」。ちなみにヴァイオリンは「Vn」、ヴィオラは「Va」となっております。
昨年の秋にもチェロに関する記事を書いておりますので、よろしければこちらもお読みいただけましたら幸いです! ブログを担当し始めて1年以上経つなんて、時の流れは速いものですね…。

チェロのメンテナンスをご紹介♪

このチェロ、ヴァイオリンと比較するとまったく大きさが違いまして、メンテナンスをするのも一苦労。フレットシールが貼ってある箇所のことを指板(しばん)というのですが、ヴァイオリンと比べると全然太さが違うことがお分かりいただけるかと思います。

恐れ多くも早田リーダーにヴァイオリンを持ってもらって撮影しました(笑) こちらのヴァイオリンは今から修理をするものです。大きく損傷しているもの(魂柱が倒れているとか、f字孔に亀裂が入っているとか)は専門家に修理を依頼するのですが、簡単なリペアなら社内で行うこともあります。
どうでしょう? こうして比較してみるとチェロの大きさがよく分かるかと思います。
コントラバスはチェロよりもさらに大きくて重たいので、扱いには非常に慎重になりますね。

タイトルにもあるとおり、チェロは調弦がなかなか難しい楽器でもあります。何せ弦が太くてがっしりしていますから、ペグを回すときにそれなりの力が必要になってきます。
アジャスターで細かい音の調整はできますが、安定した演奏のためにはやはりペグでしっかり調整しておくことが大切。弦は温度や湿度で緩んだりきつくなったりしますので、一度調弦したとしても時間が経つと音色が変わってしまうことがあります。弊社のチェロはすべて調弦や調整を行った状態で出荷しておりますが、輸送中の振動や車内の温度などで少し音程がズレてしまうことも…。そのときにはアジャスターをご使用いただければと思います。

この日は井上さんがチェロのメンテナンスを行っていました。

チェロの太いペグを何度も回して疲労困憊の井上さんです。井上さんはヴァイオリン奏者なので、ヴァイオリンのメンテナンスはお手のものなのですが、「チェロは大変やわ~」と言っていました。
前日にチェロをメンテナンスしていた井出さんも、退勤時には肩がパンパンに…。メンテナンスメンバー、体がガタガタでございます(笑)

そんなチェロですけれども、音色は本当に素敵です。何というか、重厚でかっこいいです。(語彙選びが雑で申し訳ございません)
弦楽四重奏では縁の下の力持ち的な存在感がありますが、その幅広い音域と柔らかく艶やかな音色をいかんなく発揮できるソロ演奏にもぴったりな楽器です。
私、某タンバリン奏者の方のYouTubeがおもしろくてよく視聴するのですが、たまにチェロ奏者の方とコラボしているんですね(ピンときた方、いらっしゃいますか?笑) タンバリンとチェロってどんな感じなの?と思われるかもしれませんが、とっても素敵なアンサンブルなんですよ! チェロの音色は人の声に似ているといわれますが、確かになぁと思います。気になった方はぜひ検索してみてください♪

大変ありがたいことに、最近は弦楽四重奏でレンタルしていただく学校さんが増えてきております。ヴァイオリン単体の演奏だけでは物足りなくなってきましたら、ぜひ弦楽四重奏のレンタルもご検討ください。とってもおすすめです。お問い合わせを心よりお待ちしております。

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!