こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
4月に入りました。春ですね~。青春ですね~。
ということで、ここでひとつ「青春」にまつわる雑学をご紹介します!
皆さん、「青春って何で青い春なんだろ?」と思ったことはありませんか?
青って若々しい・清々しい・爽やか…そんな印象がある色ですよね。草木が青々と茂るなんて言いますから、「青」は植物が生き生きと成長する様を表した色なんだそう。「春」は若くて元気な季節といった意味付けで、そこから転じて若者の活力あふれる時期を一般的に「青春」と呼ぶようになったとか。(諸説あるかもしれません。笑)
で! ここからが面白いのですが、青春と同じように、夏は「朱夏(しゅか)」、秋は「白秋(はくしゅう)」、冬は「玄冬(げんとう)」といいますよね。これ何から来ているかといいますと、古代中国の四神神話や陰陽五行思想から来ているのだそうですよ。四神って何ぞや?という話ですけれど、「朱雀」「青龍」「白虎」「玄武」って聞いたことありませんか? (私の世代ですと、『ふしぎ遊戯』や『幽遊白書』という漫画で有名になりました。笑)
陰陽五行思想は、自然界のあらゆるものは「陽」と「陰」といった相反する形で存在しているという思想なんだそうです。分かりやすい例でいうと、太陽と月でしょうか。それで、陰陽五行説の中にこの相反する存在である四神をあてはめ、四神がそれぞれ司る季節と結び付けて「青龍」は春、「朱雀」は夏、「白虎」は秋、「玄武」は冬となったと(ちなみに、玄は黒色のことです)。こういった思想が紀元前1000年頃から記録されているのですから、本当に中国の歴史って長いですよね~。
私、青春と聞いてパッと思い浮かべるアニメがありまして。『耳をすませば』というアニメなんですけれど、ジブリ映画が好きな人ならご存知かなと思います!
『耳をすませば』は中学三年生の受験生が主人公。本が好きな女の子とヴァイオリンが好きな男の子のお話です。めちゃくちゃネタバレになるのですが、紆余曲折あって男の子はヴァイオリン職人になるためにイタリアへ留学します。両想いになったけど、ふたりは超遠距離恋愛に…というところで物語は幕を下ろします。この主題歌がまた良いのですよ。カントリーロード。合唱で歌ったことがある人もいるのではないでしょうか?(^^)
この男の子はイタリアのクレモナに留学したようなのですが、クレモナはヴァイオリン制作専門学校があるほど、ヴァイオリン職人を目指す人たちにとっては超有名なところです。人口は10万人に満たないこぢんまりした町ですが、工房の数はとても多く、名工として知られるアントニオ・ストラディバリもクレモナで楽器制作をしていたとのこと。そう、このアントニオさんこそが弦楽器に詳しくない人でも知っている「ストラディバリウス」を作った人です。彼の作品のことを「ストラディバリウス」と呼んでいるのですが、現在では約600ほど現存しているそうです♪ とても貴重…!
ほかにも楽器制作一族として大変有名なグァルネリ家もクレモナ出身。クレモナの町を調べてみましたが、古き良き街並みが残るとても素敵なところでした。フィレンツェは芸術作品や皮製品の工房が多いんですよね。私も大昔に旅行したことがあるのですが、コンパクトな町なので歩いて回れますし、そこここに美術館や歴史的建造物があって楽しかったです。イタリアはものづくりが好きな人にとってはたまらない国かもしれません(笑)

さて、そんな男の子が職人を志したヴァイオリンという楽器…どんなふうに作られているかご存知でしょうか?
ヴァイオリンの制作工程は主にこんな感じ。(ものすごくざっくりですが)
①木材を準備。
②表板・裏板・側板・ネックを成形する。
③ボディを組み立てる。
④ネックと指板(しばん)をつける。
⑤塗装する。
⑥各パーツを取り付けて調整する。
①の木材は何年も乾燥させたものを使用します。乾燥し切っていない木は反りやねじれの原因になってしまいます。以前、三味線は紅木や紫檀といった硬い材質のものを使用するとご紹介しましたが、ヴァイオリンの表板はトウヒなどの柔らかめの木を使うのだそうです。裏板やネックはメープルなどの硬い木です。ひと口に木材と言っても、楽器によって全く違う種類のものを使うのが興味深いですね。
②の段階で、表板や裏板を注意深く削って中央が膨らんだ形(アーチング)にします。大昔のヴァイオリンはこのアーチが深めだったそうですが、ストラディバリが活躍していた時代にはだんだん浅めのものが作られるようになっていったとか。アーチが深いとより複雑な加工が必要といわれています。
ネックの渦巻き状になっているところをスクロールというのですが、このスクロールはヴァイオリンの美しさを左右する大事な個所。そのため、スクロールを成形をするのも重要な工程です。
音の出口になるf字孔(エフじこう)もこのときに開けまして、ボディの組み立てが終わりましたら中に「魂柱(こんちゅう)」や「バスバー」を取り付け、音の振動をコントロールできるようにします。

ここに立っている棒が分かりますでしょうか? これが魂柱です。
魂柱はそれこそヴァイオリンの魂! 肝心要! これが倒れてしまうと演奏はできません。
形ができましたら、ニスで塗装を行います。このとき、ニスはごく薄く何層にも塗布し、乾燥と研磨を繰り返します。なぜニスが薄くないといけないのかといいますと、音の振動に関わるからです。ニスが厚くて重いと、その分振動も抑えられて音質が落ちてしまいます。そのため、とにかく薄く!となるわけですね。
最後はペグやエンドピンを取り付け、駒を立て、テールピースと弦を張ります。必要があればこのときに魂柱の位置も微調整します。
と、ここまでの工程を踏んで、いよいよヴァイオリンが完成すると…。職人さんでも制作には200時間ほど費やすそうです。単純計算ですが、フルタイムで制作して約25日ですか…大変な作業ですよね。これだけ丁寧に作られているのですから、マイヴァイオリンを手に入れたときの感動も愛着もひとしおでしょうね!
いかがでしたでしょうか? ヴァイオリンってそんなふうに作られているのね、と少しでもご興味を持っていただけましたら嬉しいです。
また、弊社では破損などによりレンタルできなくなったヴァイオリンを、「構造を学べる教材」として弊社のレンタルをご利用いただいた学校さんに無料で貸し出ししております。

一見軽くてシンプルに見えるヴァイオリンも、実は綿密な計算と技術の元に制作されております。実際にヴァイオリンの構造を見学できる機会はなかなかないかと思いますので、ぜひこの機会にご利用くださいませ。ご興味ございましたら、営業担当者またはカスタマーサポートまでご連絡いただけますと幸いです。皆さまのお問い合わせを心よりお待ちしております。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました☆
