株式会社アズコミュニケーションズ

2024.04.04

和楽器職人さんのメンテナンス

こんにちは!メンテナンススタッフの渡邊です。
新年度に入りました。弊社は先月西日本オフィスを移転しまして、まだまだ慌ただしくしております。引っ越しって本当に大変ですよね…。
新しいオフィスの様子はまた別の機会にアップしたいと思います!

さて、今回は「東日本配送センター」のメンテナンスについてご紹介します。
弊社をざっくり説明しますと、福岡にある本店(管理部)、東京にある東日本オフィス(営業部)、大分にある西日本オフィス(営業部・カスタマーサポート)、楽器や武道具等を管理・メンテナンス・発送手配をする西日本配送センターと東日本配送センターがあります。(本当にざっくりした説明で恐縮です。)

この東日本配送センターでは、和楽器の職人さんが和楽器全般のメンテナンスや修理を行っています。主には箏や和太鼓、三味線、三線などですね。前々回、「三味線」についての記事を書きましたが、三味線の破れた胴や折れた棹を修理してくださったのも、こちらの職人さんです!

三味線の記事はこちら

今回は我らメンテナンスのリーダー・別府大分毎日マラソン経験者の早田が東日本配送センターへ出張に行ってきましたので、「写真を撮ってきてください!(ネタにするから!)」とお願いしましたら、こんな素晴らしい富士山まで撮影してきてくれました♪

 

弊社では和楽器も多数取り揃えておりまして、和太鼓も人気があります。
「和太鼓」とひとくちに言いましても、その種類は様々でして、宮太鼓、平太鼓、締太鼓等あります。メンテナンスでは皮や紐に傷みがないか確認し、必要があれば皮の張り替えといった作業も行います。

画像は紐締太鼓の修理の様子。

こちら、何か分かりますか?
タイヤのホイールです!
このホイールをどう使うのかと言いますと、紐を締めるときに使用します。
紐締太鼓は厚さ約8mm幅のロープを均等に引っ掛けながら固定していくのですが、これがなかなか難しい…!中には「買ったはいいけど、紐の締め方が分からない…」というかたもいるみたいです。
紐が緩んできますと音質も落ちますので、かなり大事な部分です。
こちらの職人さんは、均等かつスムーズに締め上げていくために、タイヤのホイールをターンテーブルのように加工して使用しているわけです。

何ということでしょう。
廃タイヤのホイールが便利な道具として見事に生まれ変わっています。

 

このように軽快にぐっぐっと締めていく職人さん…御年80歳!
和楽器のプロフェッショナルですから、メンテナンスについて私たちが疑問に感じていることにも丁寧に的確に指導してくださいます。

 

和楽器の修理って、実はとても大変な作業なのです。
例えば箏。
私も糸の交換をほんのちょっとだけ練習したことがありますが、これがもう本当に難しくて…難しすぎて…いつかブログでご紹介したいと思います。
どんなに渾身の力をこめて頑張って締めても、締め方が下手なせいで全然上手く張れず…腕に痣を作っただけでした。痛い思い出(笑)
三味線の棹についても、木組みのようにぴったりはめる必要がありますから、修理にはかなり繊細な技術が必要です。
ゲームの世界には「経験値」というものがありますが、現実世界でもまさにそう。職人さんのように長年コツコツと積み上げた経験によって培われた技術が、その腕に価値を与えているのですね。私も頑張っていきたいと思います(いつか箏の糸締めができるように…)。

こういった職人さんの素晴らしい技術が弊社のレンタルサービスを支えてくださっています。
どうぞご安心して弊社の楽器を利用していただけましたら幸いです。

新年度を迎えまして、弊社の営業スタッフがご案内に伺う機会も多くなるかと思います。
弊社レンタルサービスにご興味がございましたら、ぜひお気軽にお申し付けくださいませ。
ご利用を心よりお待ちしております。