こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
秋深まる10月も下旬となった今、弊社はありがたいことに繁忙期真っ只中!でございます。
いつも弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます!
二学期にレンタルしていただくことがとっても多いのですが、その理由は様々です。
例えば、
「修学旅行先が沖縄県だから、その前に音楽の授業で伝統楽器の三線を演奏したい」
「秋に音楽の発表会があるから、ヴァイオリンをレンタルしたい」
「クリスマスの演奏会で、ミュージックベルやトーンチャイムをレンタルしたい」
などなど。この時期は多種多様な楽器が全国の学校さんへ出荷されていきます。
我々メンテナンススタッフも息つく暇がないと言いますか…作業に集中していて気づいたら「え!? もう退勤時間!?」なんてことはよくあります。
今日はそんな我々に、早田リーダーがアイスの差し入れをしてくれました。
ありがとうございます!またぜひ買ってきてください(笑)
さて、そんな早田リーダーは筝の修理・メンテナンスが得意です。
修理は主に糸の締め直しや交換を行っております。
以前の記事でもご紹介したのですが、筝の糸を交換するのはなかなか大変な作業です。
よろしければこちらの記事もご覧ください。
コツを掴めたらスムーズにできるようになるそうなのですが、そこに行き着くまでに挫折しそうなほど難しいです…。(私は一度挫折しました。泣)
糸の素材は丈夫なのでそうそう切れることはないのですが、長期間演奏しているとどうしても傷んできたり、ほつれたりしてきまして、爪が当たっただけでブツンと切れることがあります。
中には、せっかく学校備品として筝を持っているものの、「切れた糸の張り替えができない」「なかなか修理に出す時間がない」、そのため使用していないという非常にもったいないケースも…。
また、緩んできた糸の締め直しができない、というご相談もいただきます。
糸は新しいものに交換しても、少しずつ少しずつ伸びていきます。糸が緩んでしまうと音色に影響があるだけでなく、柱がしっかりと立たなくなってしまい、演奏中にちょこちょこちょこちょこ動いてしまうんですね。筝は柱を動かして調弦しますので、きちんと調弦できないということにもつながってしまいます。
ちなみにこれは巾柱(きんじ)です。ほかの柱と少し形が違いますね。
巾柱は「巾」の糸にかけるものなのですが、最も高い音を出すために一番テンションがかかります。そのため、この糸の張りの強さで倒れてしまわないように、龍角に足を引っかけるような作りになっています。
今まで修理してきた感じですと、「七」「八」も切れやすい印象です(早田リーダー曰く)。
筝の「七」「八」と言いますと、はい!皆さんご存知の『さくらさくら』のフレーズですね♪
筝の初心者の人がまず最初に弾くであろう「七七八」です! 私も小学生のときに習いました。
話が少し脱線しましたが…
これらの理由から、糸の交換や締め直しがいかに大切かお分かりいただけるかと思います。
筝の美しい音色を保つためにも、糸のメンテナンスは欠かさずに行いたいですね。
実は弊社、レンタルだけではなく、和太鼓の皮の張り替えなど楽器の修理も承っております。
もし筝の糸の交換や締め直しにお困りでしたら、ぜひ弊社までお問い合わせください♪
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!