こんにちは! ブログ担当の渡邊です。
いつも弦楽器や筝、三線などの和楽器を記事にしていますが…
今回は、「うちってこんな楽器もあるんですよ」ということで、フラメンコカスタネットのご紹介をさせていただきたいと思います。
実は弊社、パーカッション系の楽器も充実しております!
フラメンコカスタネットは頭に「フラメンコ」とついているくらいですから、やはりフラメンコを踊るときに奏でられることが多いです。
カスタネットはスペインで発達した楽器と言われているものの、起源は諸説あるようです。スペインで生まれたわけではなくて、古代エジプトの儀式で使われたのが始まりではないか…とか。ただ、古代エジプトで使われていたのは、今に伝わっているような形のものとは異なるみたいですね。
ちなみに、名前の語源はスペイン語の「栗(カスターニャ)」から転じて、「カスタネット」になったそうです。確かに栗っぽい形かもしれませんね(栗の木から作ったからとの説もあります。)
私はその見た目から、貝殻から作ったのかなぁと思っていましたので、いろいろと勉強になりました。
弊社が貸し出しを行っているフラメンコカスタネットは、黒檀で作られたものです。黒檀は密度が高い木材で非常に丈夫なことから、古くから家具や楽器等の素材として使用されており、丁寧に磨いていくと綺麗な光沢が出てきます。
二枚に切り出された木片を合わせて紐を通し、この紐に親指を入れて保持するのが基本的な持ち方です。そう、フラメンコカスタネットには単なる紐を通しているんですね。
皆さんも小さい頃、赤と青のカスタネットを手のひらに乗せてカンカンと打ち合わせた経験があるかと思うのですが、この赤青カスタネットで結ばれているのはゴム紐なため、木片がぴょんと浮いてくれるので簡単に打ち鳴らすことができます。
対してフラメンコカスタネットの紐はゴムではないので、演奏には技術が必要になってきます。これが結構難しい…! イメージとしては、指に下げた二枚の木片を繊細なタッチでリズミカルに打ち鳴らすという感じでしょうか。(もちろん、いろんな演奏手法があります。)
メンテナンススタッフの小串さんに演奏してもらいました(笑)
やっぱり良い黒檀が使われているため、音をお伝えできないのが残念なくらいとても良い音が鳴ります。
ちなみにカスタネットには「雄(オス)」と「雌(メス)」があるってご存知ですか?
正直に言います…! 私はメンテナンスをするまで知りませんでした!
この二枚の木片、音程が高い方が「メス」、低い方が「オス」です。実は音程が異なるという…。
子どもの頃、何も考えずに赤青カスタネットを演奏しておりましたよ…。(授業で習いましたっけ?)
何はともあれ、フラメンコ舞踊には欠かすことができないフラメンコカスタネット。ぜひお手に取って演奏してみていただけたらと思います。イベントでの貸し出しはもちろん、音楽授業でのレンタルも大歓迎です! 世界で有名な民族音楽や舞踊を通じて、海外の文化に触れる音楽授業というのも楽しそうですね。ご検討のほどよろしくお願いいたします。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました♪